
地球を取り巻くオゾン層は成層圏(上空約20km〜30kmのところ)で一定量に保たれ、太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収します。遠い昔、海や川にしか住めなかった生物たちが陸に上がってこれるようになったのも、このオゾン層のおかげです。
しかし近年ではフロンによりこのオゾン層が破壊されています。 オゾン層が破壊されることにより主に以下の問題が発生します。
・地球温暖化 ・皮膚がんや白内障など人体への影響 ・生態系の破壊 ・光合成抑制による農業被害
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フロンは各種スプレー製品、冷蔵庫、カーエアコンなどの身近 なところで広く用いられてきました。
フロンは大気中に放出されると対流圏(地表〜約10km)でほとんど分解されず、5〜10年程度かけて成層圏に達します。
太陽からの強い紫外線を受けて分解し塩素(CI)を放出します。この塩素がオゾンを分解する原因物質であり、1個の塩素原子によって数万個のオゾン分子が連鎖的に分解されるといわれています。
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